ヨシムラ
外観はもちろんのこと電子機能面でも大幅充実
11月23日にオンラインで公開された2021年モデルとして公開されたのがNinja ZX-10Rシリーズだ。シリーズモデルとなるのはNinja ZX-10RとNinja ZX-10R KRT EDITION、Ninja ZX-10RRの3車種。
2021年モデルで大幅に変わったのが外装だ。フロントフェイスはNinja H2シリーズに近い鋭角的なデザインとなったが、これと40㎜高くなったスクリーンによって大幅に空気抵抗低減を実現しつつ、ウイングレットと統合したデザインにより従来より約17%アップしたダウンフォースを生成。フロントの接地感を維持する効果が期待できるという。またフロントからサイド、テールカウルのデザインも変更されているが、これは高度な空力に貢献しつつ、アグレッシブなスタイリング構築に貢献するとのこと。
ポジションは2020年モデルより人間工学に基づき改善。ハンドルバーの幅は広くなり、ジョナサン・レイのレースマシンと同じステップバーの位置、5㎜高くなったフットペグとなる。また新しいシートデザインでストレートでの空気抵抗を最小限に抑える効果が期待できる。
そして電子制御系も機能が追加。ライディングモードはカワサキトラクションコントロールシステム(KTRC)と3つのパワーモード(フル・ミドル・ロー)をリンクさせ、スポーツモード、ロードモード、レインモードの3モード、さらに手動によるライダーモードを4つ用意し、好みのパワーデリバリー設定を持たせた。また、ボタン操作のみで希望の速度を維持するクルーズコントロールやスマートフォン連携機能を備えるTFTインストゥルメントパネルなどの新装備も追加された。
車体まわりも改変が加わる。1㎜低くなったスイングアームピボット、2㎜高いフロントフォークオフセット、8㎜長くなったスイングアーム長により、安定性とトラクション向上を追求。サスペンションもスプリングレートが変更され、フロントはより柔らかく、リヤはより硬くなり、フロントフォークのアウターチューブの剛性バランスも変更された。
エンジンも新型オイルクーラーによりパワーデリバリーを最適化させたほか、新設定のギヤ比によってトラックライディングに最適化。より低中速域からの加速をもたらすとのこと。
こういった刷新もあってか、2021年モデルから川崎重工のリバーマークが付与されているのも大きな特徴だ。
気になる価格だが、北米のNinja ZX-10R(ABS付)が1万7,399ドルで、日本円だと約180万9,496円、Ninja ZX-10R KRT EDITION(ABS付)は1万7,699ドルで、日本円だと約184万696円となる。
※1ドル104円換算
2021年モデル Ninja ZX-10R
2021年モデル Ninja ZX-10R アクセサリー
2021年モデル Ninja ZX-10RR
さらに全世界500台限定となるNinja ZX-10RRはピレリ・ディアブロスーパーコルサSPを標準タイヤとし、特別にOEM生産されたマルケジーニホイールを装着。レッドゾーンは400rpm高く設定され、Pankl製低摩擦ピストンとピストンピン、チタンコーティングされたコンロッドを備えるなど、さらに戦闘力が高められている。
Ninja ZX-10RRの北米価格は2万8,999ドル。日本円だと約301万5,896円だ。
※1ドル104円換算
2021年モデル Ninja ZX-10R/RR オフィシャルビデオ
なお、Ninja ZX-10R/ZX-10RRは2021年春に日本国内にも導入予定となっている。