ヨシムラ
足まわりをハイグレード化させてさらにコントロール性を高める
11月23日にオンラインにて公開された2021年モデル。いずれも魅力的なモデルだが、その中で発表されたのがZ H2 SEだ。Z H2のハイグレードバージョンに相当する立ち位置となるが、とりわけ異なるのが足まわりだ。
“ショーワ製のフロントフォーク”は同じだが、ショーワのスカイフックEERAテクノロジーを用いた、新しい電子制御サスペンションKECSを採用。さらにフロントブレーキもブレンボ製なのは同じものの、従来モデルとは異なる最新のスティルマ(STYLEMA)キャリパーを用いた。またブレンボ製のフロントブレーキマスターやステンレス製ブレーキホースも採用され、さらに高い次元での走行性能を追求する。
“スカイフック”テクノロジーとは、まるで空からバイクを吊ったかのようにバネ上を安定させるため、ショックアブソーバ内の減衰力を調整し、隆起などの路面の凹凸から受ける衝撃を吸収し、最小限に抑えるというもの。スカイフックテクノロジーを採用するカワサキ車としてはヴェルシス1000SE(2021年モデル)に続いて2車種となる。
998㏄のバランス型スーパーチャージドエンジンは極低回転域から扱いやすい特性を発揮し、ネイキッドモデルとしての利便性や快適性はそのままに、さらに扱いやすく、コントロール性を高めたといえるだろう。
カラーリングはメタリックディアブロブラック×ゴールデンブレイズドグリーンで、日本仕様の2020年式Z H2よりグリーンの割合を増した格好となる。ただしホイールやフロントフェンダーのラインはなくなった。
北米価格は1万9,700ドル。日本円ではおよそ204万8,800円相当となる。日本への導入は2021年春ごろを予定している。
※1ドル104円換算