ヨシムラ
2021年から始まるサーキットイベントの前哨戦
カワサキイチバンでも告知しているように、2021年からカワサキは、サーキットイベントを積極的に展開していく。その前哨戦ともいえるNinja ZX-25Rのデモレースが開催された。このデモレースは参加車両をNinja ZX-25Rに限定したエキシビションで、11月1日(日)に鈴鹿サーキットで開催された全日本ロードレース選手権のイベントの一つとしてカワサキが企画したレースだ。
エントリーは20台で、うち15名がカワサキ正規取扱店のスタッフで、他5名が各種媒体で活躍するバイク女子やジャーナリストといった面々だ。カワサキ正規取扱店のスタッフといってもツワモノぞろいで、とくにカワサキプラザ神戸兵庫の元カワサキワークスライダー、キヨさんこと清原明彦さんや、トリックスターレーシングの監督でもあるカワサキプラザ岡崎の鶴田竜二さんは注目の選手で、さらには、カワサキチームグリーンのメカニックも長く担当しているスタッフも参加していた。
出走前にカワサキブース裏に集まり和気あいあいとしている参加ライダーたちを見ていると、この機会を利用してNinja ZX-25Rでサーキット走行を楽しんでみようといったような、単なるバイク好きの集まり(失礼…)のような雰囲気さえ漂っていた。参加車両の多くは参加ライダーが持ち込んだNinja ZX-25Rで、ノーマル車両の他、カスタムマシンも見受けられた。
バトルはなかったものの、Ninja ZX-25Rの魅力を大いに発信
レースは鈴鹿サーキットの東コースを3周、デモレースのため基本的には追い抜きは禁止とされた。キヨさんと鶴田さんをはじめとしたレース経験豊富な選手が参戦するだけに、多少なりともバトルを観たかったが、今回はデモレースということで、ガチのバトルは今後の何かしらの機会に期待したい。
そんなわけで本格レースさながらの迫力あるバトルは展開されなかったものの、それでもグランドスタンド前のストレートを、けたたましいエキゾーストノートとともに20台のNinja ZX-25Rが数珠なりになって走り抜けていく光景は壮観の一言だった。サーキットを楽しめるNinja ZX-25Rがここにあり!といった、このマシンの魅力が発信できたのではないだろうか。
カワサキは現在、定期開催するミーティングとしてカワサキコーヒーブレイクミーティングを展開しているが、2021年からはNinja ZX-25Rを中心としたサーキットイベントが加わることになる。一般ライダーに向けてカワサキが発信する今後のミーティングから目が離せない。