［KLX230］新設計のエンジンやフレームを採用した新型デュアルパーパスマシンが登場

カワサキは先ごろ、233cm³エンジンを搭載した新型デュアルパーパスモデル「KLX230」を発表した。国内では2019年夏以降の販売を予定しているが、現時点でその車両の詳細や価格は不明となっている。

車名からも分かる通り、KLXシリーズの最新モデルとなるこのKLX230は、カワサキでは久方ぶりと言えるオフロード走行を主体としたデュアルパーパスモデルである。

近年のカワサキのデュアルパーパスモデルと言えば、1997年に登場したスーパーシェルパを思い浮かべるが、エンジンやフレームは全くの別物で、このKLX230は現行モデルで言えば海外モデルとなるKLX150系の流れをくむモデルと言えるだろう。

ちなみに車両の詳細は、海外のカワサキ公式サイトにはすでに掲載されており、そちらを参考にしながら詳細を見ていくと、エンジンは空冷4ストロークSOHC2バルブで排気量は233cm³。燃料供給はφ32mmのフューエルインジェクションを採用し、パワーは14kW(19PS)/7,600rpm、トルクは19.8N・m(2.0 kgf・m)/6,100rpmを発揮する(欧州サイト)。

ブレーキはABSシステムが標準装備となり、ボッシュと共同開発した、オンロード・オフロードどちらの状況でもライダーが最適な距離で停止できるよう設計された「デュアルパーパスABS」を採用しているとのことだ。

車両重量は132kgであまり軽量な部類ではないが、燃料タンクは大容量と謳う7.5リットルを確保。足まわりは、フロントが21インチ、リヤが18インチの大径アルミホイールを採用。ロングストロークサスペンションをはじめ、最低地上高を265mm確保するなど、トレイルライディングの快適性を追求し構成されている。

インストゥルメントパネル、いわゆるメーターには、オールデジタル方式が採用され、スピードメーターをはじめ、デュアルトリップメーター、燃料残量、時計の表示など、一般的な機能は網羅されている。

また外観上大きな特徴として見て取れるのが、60/55Wランプを採用した大型ヘッドライトで、一般的なオフロードモデルでは心もとないものも多い中、特に夜間走行で頼りになる装備と言えるだろう。左サイドカバーにはイグニッションキーとの共通キーを使用したツールボックスが配置され、不慮のトラブル時はもちろんのこと、ちょっとした小物の出し入れにも重宝する装備となっている。

カラーは、国内向けにアナウンスされているのが、ライムグリーンとブラックの2色で、控えめなグラフィックで飽きの来ないスタイルに仕上がっていると言えよう。日本仕様の価格やスペックの詳細は、発表され次第お伝えする。

特別仕様(インドネシア)

スペック一覧

車名(通称名)		KLX230
マーケットコード		KLX230B
全長x全幅x全高		2,105mm×835mm×1,165mm
軸間距離		1,380mm
最低地上高		265mm
シート高		885mm
トレール		116mm
エンジン種類/弁方式		空冷4ストローク単気筒/SOHC2バルブ
総排気量		233cm³
内径x行程/圧縮比		67.0mm×66.0mm/9.4:1
最高出力		14kW(19PS)/7,600rpm
最大トルク		19.8N・m(2.0 kgf・m)/6,100rpm
始動方式		セルフスターター
点火方式		デジタルCDI
潤滑方式		ウェットサンプ
燃料供給方式		フューエルインジェクション
トランスミッション形式		常噛6段リターン
クラッチ形式		湿式多板
ギヤ・レシオ	1速	3.000(39/13)
	2速	2.067(31/15)
	3速	1.556(28/18)
	4速	1.261(29/23)
	5速	1.040(26/25)
	6速	0.852(23/27)
一次減速比 / 二次減速比		3.214(45/14)/2.871(89/31)
フレーム形式		ペリメター(高張力鋼管)
懸架方式	前	テレスコピック(インナーチューブ径37mm)
	後	NEWユニトラック(プリロード調整可)
ホイールトラベル	前	220mm
	後	223mm
タイヤサイズ	前	2.75-21 45P
	後	4.10-18 59P
ブレーキ形式	前	シングルディスク 265mm(外径)
	後	シングルディスク 240mm(外径)
ステアリングアングル (左/右)		45°/45°
車両重量		134kg
燃料タンク容量		7.5L
乗車定員		2名

※欧州サイトを参考に編集部にて記載