九州のプロショップで構成されるワン&ツークラブ。このグループが年3回の走行会“ワン&ツークラブミーティング”と、年2回のレース“ワン&ツークラブフェスティバル”を開催。今回、後者を取材した。
総合優勝したマシンはモノショックのZRX
ワン&ツーフェスティバルは春と秋の年2回開催されており、今回は秋の大会をレポートする。走行クラスは大きく2つに分けられる。鉄フレームを採用した車両のクラスと、アルミフレームを採用した車両のクラスだ。さらに、それぞれのクラスにおいて、ラップタイムごとにクラスが分けられる。

予選を走るためにピットロードに並ぶ参戦マシン。鉄フレームとアルミフレームの予選が個別に行なわれ、15分の間のベストラップを競う。鉄フレームは33台、アルミフレームは28台が出走
レースは各クラスごとに個別に1レース開催され、ラップタイムにより分けられたクラスごとに順位が付けられる。総合で上位を占めるのはエキスパートクラスで、今年はZRX1200Sが優勝。DIYにて、エンジンから車体まで大幅に手が加えられたマシンだ。ワン&ツーフェスティバルは、走行性能の向上をねらい、創意工夫のカスタムがほどこされた車両ばかりだ。なかでもカワサキ車がもっとも多い。
スタート進行のようす。場内アナウンスにより各ライダーが紹介され、ライダーを激励する。決勝は、鉄フレームクラス、アルミフレームクラスともに7周で行なわれる
鉄フレームクラスの参戦車両は、80年代以降に発売されたモデルが多い。そのなかにあって、Z2やZ1000MkⅡといった空冷Z系モデルも参戦していた
レースに参戦するライダーは、タイヤ空気圧のチェックなど、最終チェックに余念がない。予選を走った感触から、サスペンションセッティングに講じる者も
シートレールをアルミ製に変更した車両を、数台見かけた。軽量化とマスの集中化をはたし、コーナリング性能を向上させるのに大きく貢献する
こちらは、草レースではよく見られるアルミのインナータンクを採用したカスタム例。写真の車両は水冷Z1000で、シート下にアルミ製燃料タンクを配置
エキスパートクラスと総合で優勝したZRX1200S。足まわりにZX-10R純正を流用したモノショック仕様の車両で、2位に9秒強の差をつけての圧勝だった
パドックで発見したKR500レプリカのミニバイク。ベース車両はKSR110だと思われ、燃料タンクを兼ねたバックボーンフレームも再現されている。横に置いたタンクはダミータンクだ
オートポリスの昼食で、もはや名物となっているのが、うかれ亭だ。レース開催時などに、パドックのガレージに出店していて、焼きそばや牛串がお勧めメニューだ
表彰式のようす。鉄フレームとアルミフレーム、さらにそれぞれのクラスでラップタイムごとに分けられたクラスごとに3位までが表彰される
エキスパートクラスで優勝したチームの面々。ライダーは自動車整備専門学校の教師で、生徒や卒業生がチームスタッフを担当。いうなれば課外授業といったところだ