ヨシムラ
イタリア・ミラノで開催中のオートバイ国際見本市・EICMA 2018にて、Ninja H2 SXシリーズの追加モデルとなるNinja H2 SX SE+が発表された。
Ninja H2のツアラー版として昨年のEICMA 2017で発表されたNinja H2 SXおよびNinja H2 SX SEは、新設計のトレリスフレームにバランス型スーパーチャージドエンジンを搭載する、全世界唯一無二のハイスペック・スポーツツアラーだ。
Ninja H2 SX SE+は、ハイグレードモデルであるNinja H2 SX SEに、電子制御サスペンション(KECS)とブレンボの最新モノブロックブレーキキャリパー「Stylema」、さらにインテグレーテッドライディングモード、スマートフォン接続機能、傷を自己修復するハイリーデュラブルペイントなど豪華装備をプラスした、贅沢な仕様のモデルとなっている。
やはり目玉と言えるのは、Ninja ZX-10R SEや先ごろ発表されたヴェルシス1000にも採用されている、カワサキの電子制御サスペンションシステムだ。KECS(カワサキエレクトロニックコントロールサスペンション)と呼ばれるこのシステムは、「ショーワ社と共同開発し、路面状況やライディングスタイルに応じ瞬時に減衰力を調整、タイヤの接地感を高めるとともに、安定した車体姿勢を維持する」機構で、ハイスピードツアラーに必須の車体安定性に大きく寄与する機構と言えるだろう。
またインテグレーテッドライディングモードは、そのKECSとともにパワーモード、KTRC(カワサキトラクションコントロール)と連携する包括的なシステムで、サスペンション・出力・トラクションの各特性を特定のライディング条件に合わせて設定することが可能な機能で、あらかじめスポーツ・ロード・レインの3つの設定が用意されているほか、ライダー(マニュアル)モードとしてそれぞれ独自の設定を与えることも可能となっている。設定の切り替えは左ハンドルに設置されているスイッチによって行なうことができ、走行中の変更も可能とのことだ。
今回登場したこの2019年モデル Ninja H2 SX SE+は、今のところ国内販売の予定はアナウンスはされておらず詳細は不明だ。だが、先行モデルであるNinja H2 SXおよびNinja H2 SX SEの2機種は国内導入されているだけに、大いに期待したいモデルである。