ヨシムラ
アメリカで開催されているAIMExpoにて、モデルチェンジした2019年モデルのNinja ZX-6Rが発表された。今回のモデルチェンジは、2013年モデル以来6年ぶりとなり、近年では排ガス規制対応の関係でラインナップから外れていただけに、ヤキモキしていたユーザーにとって待望のリリースと言えるだろう。
発表されているカラーはおなじみのKawasaki Racing Teamのレーサーイメージを再現したKRT Edition(ライムグリーン×エボニー)とメタリックスパークブラック×メタリックフラットスパークブラックの2色だ。発売は2018年10月上旬より導入国で順次発売となり、日本国内でも発売は決定している模様だ。
モデルチェンジの詳細は下記のとおりだが、注目は何といってもNinjaファミリー統一スタイルの採用だ。ぱっと見はNinja 250/400シリーズと酷似しているような印象だが、先代からのフロントカウル中央に大きく空いたラムエアダクトは健在で、フロントフェイスの迫力はこれひとつで大きく異なる。また、テールカウルは複雑な造形を持つ新デザインを採用しており、統一されたデザインの中にも6R独自のオリジナリティが垣間見える仕上がりとなっている。
エンジンおよびシャシーに大きな変更点はないが、欧州の排ガス規制であるEURO4に対応しつつも従来のパワー&トルクを維持しており、さらにファイナルがショート化され、低中速域でより扱いやすいパワーフィーリングへと変貌させている。
ほか装備面では、従来から採用されているABS(KIBS)およびパワーモード、トラクションコントロール(KTRC)に加え、新たにクイックシフター(KQS・シフトアップのみ)が標準装備されている。またタイヤにはブリヂストン製BATTLAX HYPERSPORT S22を採用、ほかETC(日本仕様)や電源まわりの快適装備も追加され、Ninjaファミリーの一員として抜かりないパッケージに仕上がっている。
従来モデルからの主な変更点(リリースより)
エンジン | |
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636cm3水冷4ストローク並列4気筒エンジン | 一般的な600ccクラスのスーパースポーツモデルに比べ、より強力な低中回転域のトルクを実現。ストップ&ゴーの多い市街地でのライディングや、高速道路での追い越し加速など、日々のストリートライディングにおける扱いやすさを向上。さらに、従来モデルと同等のエンジン出力やトルクを維持しながらも、欧州の排出ガス規制であるユーロ4に対応。 |
車体 | |
低速域でのパワーフィーリングを向上 | 最終減速比を小さくすることで、低速回転域でのエンジンの力強さを強調。 |
ブリヂストン社製の最新タイヤ | ブリヂストン社の最新モデルである「BATTLAX HYPERSPORT S22」が、より軽快なハンドリングに貢献。 |
デザイン・装備 | |
デザインを一新したボディワーク | フロントカウルとテールカウルのデザインを一新。「Ninja」シリーズの持つパワフルかつセクシーなデザインテーマと、シャープでエッジの効いたボディラインを組み合わせ、一目で「Ninja ZX-6R」とわかる特徴的な外観を演出。また、フロントカウルとスクリーンはスポーツライディングに適した優れた防風機能を装備。 |
新形状のサイレンサー&ヒールガード | サイレンサーの外観を刷新。本体に新たな仕上げ処理を施し、新設計のエンドキャップを装備することでスポーティな外観に貢献。また、ヒールガードには新デザインを採用。「Ninja ZX-6R」の持つダイナミックなボディラインを際立たせる。 |
フィット感と足つきを向上させたフロントシート | 前後の長さを短くすることで、ライダーとのフィット感を高めたフロントシートを採用。シート前部の幅を細く絞ることで足つきも向上 |
ヘッドライト&テールランプにLEDを採用 | ヘッドライトは、夜間走行時の視認性が大幅に向上。テールランプのデザインは、上位機種である「Ninja ZX‐10R」を感じさせ、マシンのリヤエンドに洗練された高級感を与える。 |
「KQS」(カワサキクイックシフター)の採用 | クラッチ操作不要でシフトアップが可能になり、スポーツライディングの楽しさが向上。 |
アクセサリーへの給電を容易にする電源供給ケーブル | フロントカウル内部に電源供給ケーブルを新設。電源を必要とするアクセサリーへ容易に給電することが可能。 |
ETC2.0を標準装備(日本仕様) | 日本仕様には、ETC2.0を標準装備。 |