ヨシムラ
2014年9月にセンセーショナルな登場を果たし、スーパーチャージドエンジン搭載という、現行モデルでは唯一無二の存在となっているNinja H2。クローズドコース専用モデルであるNinja H2Rとともに、カワサキが誇るスーパースポーツバイクとして今日まで話題に事欠かないモデルである。その2017年モデルが、現在ドイツ・ケルンで開催中のインターモト2016で発表されている。
発表されたのはNinja H2と全世界120台限定のカーボン外装仕様であるNinja H2 Carbon、そしてNinja H2Rだ。2016年モデルからの共通の変更点としては、以下がアナウンスされている。
2016年モデルからの変更点
- オーリンズTTX36リヤショックを標準装備
- インストゥルメントパネルをより見やすく一新。バンク角ディスプレイ機能(最大バンク角も記録)を追加
- 最新のボッシュ製IMU(慣性計測装置)を搭載
- KCMF(カワサキコーナリングマネージメントファンクション)を搭載
- 従来シフトアップのみだったKQS(カワサキクイックシフター)がシフトダウンにも対応
- 排気システムの変更によりユーロ4排ガス規制に対応
- 新しいリバーマークエンブレム。エンボス調だった従来版に比べ、表面がコーティングされた光沢仕上げに
さらにNinja H2 Carbon独自の装備として、Ninja H2Rと同様のカーボンアッパーカウルおよび銀鏡マットペイントが採用され、フレームカラーは緑に。さらにエンジン右側のスーパーチャージャージドエンブレムにはシリアルナンバーが刻まれている。
またNinja H2Rは上記に加え、新作のカーボンファイバー製ヴォルテックスダウンコントロールウイングを採用。フロントまわりのダウンフォース獲得をさらに向上させ、超高速域での安定性を追求している。
発表当時でさえ、「これ以上の何を望む?」といった雰囲気のあったNinja H2/Ninja H2Rだが、デビュー3年目でもその進化を止めることはなかった。国内での販売に関してはNinja H2およびNinja H2 Carbonのみブライトからアナウンスされており、注文期間は12月20日まで。発売は2017年夏ごろとのことだ。価格はNinja H2が302万4,000円(税込)でNinja H2 Carbonが334万8,000円(税込)。