ヨシムラ
KLX250とDトラッカーXに続いて、W800にもファイナルエディションが発表された。
今回発表されたW800ファイナルエディションでは、1973年に販売を開始した650RS W3のカラーリングを踏襲した特別カラー&グラフィックを採用。塗装工程までもW3と同様の手間暇をかけた4度塗りとし、段差の少ない美しい仕上がりとなっている。そのうえで、エンジン(ヘッドカバー・シリンダーヘッド・クランクケース)とフロント・リヤのハブはブラック仕上げとすることで、引き締まった印象に。
また、専用デザインのシートやタンクサイドの専用エンブレムなども与えられる。さらに、インジェクションカバーは叩き出し成形のように見える凸凹が特徴のハンマートーン塗装仕上げだ。
そのほか、主要諸元などに変更はない。販売価格はスタンダードモデル比で5万760円高の92万5,560円で、2016年7月15日からの販売開始となる。
Wシリーズといえば1960年代から50年以上にわたり続く、カワサキ伝統のシリーズである。W1に端を発し、W3まで続いた初期Wシリーズ。そして、1999年2月に登場したW650、2006年に派生モデルとして登場したW400、W800へとWシリーズの系譜は受け継がれてきた。
今回、W800 ファイナルエディションの発表に伴いEUカワサキのサイトに掲載されたコメントを見る限り、WシリーズはこのW800 ファイナルエディションをもってその歴史に幕を下ろすことになりそうだ。今後、Wシリーズの後継を担うレトロモデルが登場してくれることを楽しみに待ちたい。
2016年モデル W800 Final Edition
スペック一覧
マーケットコード | EJ800AGS | |
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型式 | EBL-EJ800A | |
全長x全幅x全高 | 2,180mm×790mm×1,075mm | |
軸間距離 | 1,465mm | |
最低地上高 | 125mm | |
シート高 | 790mm | |
キャスター/トレール | 27°/108mm | |
エンジン種類/弁方式 | 空冷4ストローク並列2気筒/SOHC4バルブ | |
総排気量 | 773cm³ | |
内径x行程/圧縮比 | 77.0mm×83.0mm/8.4:1 | |
最高出力 | 35kW(48PS)/6,500rpm | |
最大トルク | 62N・m(6.3kgf・m)/2,500rpm | |
始動方式 | セルフスターター | |
点火方式 | バッテリ&コイル(トランジスタ点火) | |
潤滑方式 | ウェットサンプ | |
エンジンオイル容量 | 3.2L | |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション | |
トランスミッション形式 | 常噛5段リターン | |
クラッチ形式 | 湿式多板 | |
ギヤ・レシオ | 1速 | 2.352(40/17) |
2速 | 1.590(35/22) | |
3速 | 1.240(31/25) | |
4速 | 1.000(28/28) | |
5速 | 0.851(23/27) | |
一次減速比 / 二次減速比 | 2.095(88/42) / 2.466(37/15) | |
フレーム形式 | ダブルクレードル | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック(インナーチューブ径 39mm) |
後 | スイングアーム | |
ホイールトラベル | 前 | 130mm |
後 | 106mm | |
タイヤサイズ | 前 | 100/90-19M/C 57H |
後 | 130/80-18M/C 66H | |
ホイールサイズ | 前 | 19×2.15 |
後 | 18M/C×MT2.75 | |
ブレーキ形式 | 前 | シングルディスク300mm(外径) |
後 | ドラム(リーディング・トレーリング)160mm(内径) | |
ステアリングアングル(左/右) | 37°/ 37° | |
車両重量 | 216kg | |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン | |
燃料タンク容量 | 14L | |
乗車定員 | 2名 | |
定地燃費(2名乗車時) | 33km/L(60km/h・国土交通省届出値) | |
最小回転半径 | 2.7m | |
カラー | キャンディサンストーンチャコール×キャンディサンセットオレンジ(BRN) | |
発売予定日 | 2016年7月15日 | |
価格 | 92万5,560円 |