ヨシムラ
カワサキ車で公道1,000㎞を走り、道中のエピソードを交えつつ、走りの能書きを垂れてしまおうという企画が、カワサキバイクマガジン連載企画『ザ・1000㎞』だ。カワサキイチバンでは、『ザ・1000㎞』の動画版をお届けしよう。今回はZ650RSで、公道1,000㎞を走ってきた。
多様な山岳路で走る楽しみが倍増するネオレトロ
発売開始されるや否や大ヒットを記録しているZ650RS。このモデルに乗って、2日で公道1,000㎞を走ってきた。走行エリアは岐阜県高山市周辺の山間部を中心として、高速道路、市街地、ワイディングといった一般的なツーリングで走るであろうシチュエーションを選んだ。道中は、片側1車線で路面状況のいい快適なワインディングもあれば、ダートに近い険道もあったり、はたまた交通の流れがいいバイパス道路もあれば、観光地の渋滞路もあったりと、ツーリングで遭遇するさまざまなシチュエーションで、Z650RSの走行性能を試してきた。そこから見てきたZ650RSの本性は、多様な山岳シーンでこそ走る楽しみが倍増するモデルで、かつストップ&ゴーの多い市街地でもライダーに身体的負担を感じさせない快適性を備えているということだ。その詳細を動画で解説しよう。
今回のインプレッションマシン 〜Z650RS〜
22年式からラインナップされているネオレトロで、76年式Z650、通称“ザッパー”の雰囲気を色濃く反映させている。ただ、スタイルこそレトロテイストが漂うが、“ザッパー”をイメージしている通り、非常に軽快な走行性能を見せる。Z900RSが兄弟車となるが、この2車種はキャラクターがうまく差別化され、見た目こそ似ているが、走行性能は大きく異なる。
ライダー:神田英俊
内外出版社より隔月で発売中のツーリング専門誌『モトツーリング』の編集長。ガチ現場主義の取材とマニアックな視点で、斜め上からのレポートが特徴のサブカル的バイク旅を監修。酷道・廃道や凍結路が大好物。