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ヨシムラ

意外性から生まれるもう一つの魅力

2006 ZZR1400(ZX1400A) 試乗インプレッション

安定性と安心感、これがいい意味でのギャップとなっている。見てのとおりフォルムはとても迫力がある。車体の大きさ、そしてデザイン、近寄るものを威圧するには十分すぎるだろう。ところがいざ乗ってみると、ライダーにはとても忠実なマシンとなっている。ポジションに関してもハンドル・ステップ・着座位置、この3点の距離感が人間の身体にとてもなじむ位置関係にあり、車体の大きさからくる違和感はほとんど感じられない。おそらく周りからは、デカイバイクにまたがっているように見えるだろうが、当の本人してみれば気負いなど皆無に近いのだ。人間誰しも意外性というものには心を引かれるもの。その意外性、そしてギャップがZZR1400の魅力でもあるのだ。

2006 ZZR1400(ZX1400A) フロントマスク

かつてZZR1100が登場した90年、そのデビューはあまりにもセンセーショナルだった。そして、ZZR1100はあの時代の最強マシンだったことに異論をはさむ余地はない。フォルムの威圧感同様、走行性も見ためどおり暴れ馬的だった。しかしZZR1400は見ためとは異なる扱いやすさを持ち、同時にパワフル感も備えている。これが技術の進歩だろう。だからといって性能を比べてどうこういうつもりは毛頭ない。時代が変われば技術も変わる。その時代の中でカワサキが最先端の技術を投入し、最強をねらって世に送り出していることには変わりないのだから。では、ZZR1400がZZR1100に取って代わって新しいZZRブランドを築き上げるかといったらその必要もない。両者は時代をになうカワサキフラッグシップという点で共通だが、技術の進歩という点では、まったく違う次元でラインナップされているからだ。すでにZZR1100は独自のブランドを築いている。だからZZR1400も己のブランドを作り上げればいい。ZZR1400はそれだけのポテンシャルと話題性、そして存在感を持っているのだから。

2006 ZZR1400(ZX1400A) リヤビュー

主なスペック一覧

マーケティングコード ZX1400A
全長×全幅×全高 2,170×760×1,170(mm)
軸間距離 1,460mm
シート高 800mm
乾燥重量 215kg
エンジン 水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ・1,352cc
ボア×ストローク 84.0×61.0(mm)
最高出力 190ps/9,500rpm
ラムエア加速時:200ps/9,500rpm
最大トルク 15.7kg-m/7,500rpm
燃料タンク容量 22ℓ
Fタイヤサイズ 120/70-17
Rタイヤサイズ 190/50-17

※掲載当時から一部表現を修正しています

問い合わせカワサキモータースジャパンお客様相談室
電話番号0120-400819 ※月〜金曜 9:00〜12:00、13:00〜17:00(祝日、当社休日を除く)
URLhttps://www.kawasaki-motors.com/mc/



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