1979 Z1300(KZ1300A) インプレッション

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ヨシムラ

見るからにド迫力のたたずまい。余裕を持って構えるその姿には風格さえ感じる。そして、この風格は何もスタイルだけではない。コツを抑えた乗り手の操作性を受け入れるだけの器の広さも兼ねそろえていた。

無骨なフォルムと裏腹に、乗ればニュートラル

1970年代、空冷4気筒Z系モデルの発売ラッシュを続けていたカワサキ。その70年代が終わろうとしていたころ、空冷から一転して水冷、しかも6気筒の超ド級のマシンが世に放たれた。Z1300…、まるで要塞のような容姿。その迫力は、今なお健在といっていいだろう。

1979 Z1300(KZ1300A) インプレッション

今回Z1300を目の前にして、かつての記憶がフラッシュバックした。まだ二輪免許を取る前、友人と一緒にバイクショップに行ったときのこと。僕は初めてそこでZ1300を目の当りにした。「なんだこの巨大なバイクは! タンクも異常にデカイ! こんなの人間が扱えるのかよ。オレは悪いけど起こす自信はネェぞ…」と、恥ずかしながらその姿に圧倒されてしまったもんだ。それから25年経った今、その車両を走らせることになった。

1979 Z1300(KZ1300A)

1979年、Z1300は並列水冷6気筒エンジンを搭載して発売された。Z1を超えるフラッグシップマシンとして世に送り出されたこのマシンは、パフォーマンス・フォルムともに十分に存在感を放った

1979 Z1300(KZ1300A) 前後

排気量1,286ccの並列6気筒エンジンが車体のサイドに張り出す。ただし、巨大なエンジンの割には、その張り出し量は決して多いとはいえない。それだけ車体の横幅もあるということだ

1979 Z1300(KZ1300A) 右側

1979 Z1300(KZ1300A) 左側

重いエンジンを支えるべく、車体も強靱なモノとしている。現在あればコンパクトで剛性のある車体設計も可能だが、当時としては必然的に車体も大柄になった。フォルムもエッジが効いているため、大柄のイメージをより助長




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